保育士体験して来ました
ちょけまくり小僧の息子も先日4歳になり保育園では年少さんに進級しました。今年のクラスから父兄の保育士体験ができるということで、我がクラスのトップバッターとして参加してきました。
朝いつもより早めに登園すると、ゾウさんのアップリケが付いた黄色いエプロンを手渡されその瞬間から【オオモリ先生】になりました。普段顔見知りの子たちには『ハル君のお父さん?』と尋ねられましたがこの日一日だけはオオモリ先生なのです。
ピュアな瞳に見つめらる中、照れつつ自己紹介を済ませるとまずは粘土遊び。みんな思い思いの作品を作っていました。やっぱり男の子たちは下ネタ好きですねw(お察しください)
粘土の後は園庭に出て1対25の戦いごっこでフルボッコにされたり、ジャングルジムで遊んだり、砂場で宝石探ししたり、トイレに連れて行ったり、つかみ合いの喧嘩のレフェリーを3試合こなしたり、聖徳太子のように同時に10人くらいに話しかけられたり。
そしてそのあとはすぐ隣の図書館へ仲良く手を繋いで歩いて行ってそれぞれに好きな絵本をチョイス。恐竜だったりアンパンマンだったり飛行機だったり動物だったりハリポタの5cmくらいの分厚い小説だったり。同い年の子供でも興味は様々なんですね。自分ちの子供のことくらいしか分からないものなのでとても興味深かったです。
教室へ戻ると配膳を手伝いみんなと一緒のメニューの給食を頂きました。先生が子供たちにどんなおかずなのかを丁寧に説明していましたが、個人的にはとても素敵なことだなと思いました。ただ食べて美味しい綺麗だけでなく、どういう食材が使われていてどのようなお料理なのかを知って食べるというのは忙しい家庭だとなかなか時間かけられない部分ですし。
実際に食べ始めれば案の定、好きなものから一気に食べたり、ご飯で遊んだり。今現在の僕は好き嫌いがほとんど無いのですが、子供の頃は食べられるものの方が少なく、そういう子供の気持ちも分からなくもないです。それでも身体は大きかったですし怪我や病気もほとんどしませんでしたから。ただ作ってくれた人の気持ちや思い、もったいないということを考えればどうにか食べてほしいということになります。
仕事終わって帰ってきてから晩御飯を作るとなると全部のメニューを作るまで手が回らず、時には常備菜や冷凍ものに頼ることとなります。登園すると漂ってくるお出汁の香りをかぐと安心しますし、給食室の方々の心のこもった手作りの食事は本当にありがたいです。
お昼寝タイムの間、僕も少し休憩タイム。戻ると先生と面談がありました。普段の育児の悩みや相談もしましたが、逆に先生のところがお子さんが生まれたばかりなので保育士と親でのメンタルのギャップなどを聞けてちょっと面白かったです。
面談も終わり、お昼寝している子たちを起こしてお布団を畳んだり着替えを手伝ったりぐしゃぐしゃな髪の子を結びなおしてあげたり。ウチのもなかなかのものですが寝起きの悪い子はいくらでもいますねw
お昼のあとはおやつタイム。準備の間に僕が紙芝居を読みました。午前中だけでも数件のケンカの仲裁に入ったのですが、まだまだ素直にごめんなさいが言えない子もいたので(僕もですw)たくさんある中から僕がチョイスしたのは【けんかのあとのごめんなさい】という物語でした。気持ちを込めて一生懸命読んだのですが、先生たちもびっくりしていたくらい騒がずにちゃんと聞いてくれました。メッセージが伝わってくれるといいのですが。
おやつの後は各自やりたい遊びごとにチームに分かれて遊びましたがあちこちから声がかかり体が足りない状態に。嬉しい悲鳴です。体験の終わりの時間を少し過ぎたあたりで最後の挨拶をすると、もう帰っちゃうの?とかまた明日も遊んでね、というありがたい言葉をたくさん頂きました。
最後に
自分の息子とはいえ全部知っているわけではなく、親元から離れた素の部分を垣間見れたのは貴重な体験でした。もっとも僕がいる時点で普段のテンションとは違うはずですが、友達と遊ぶ姿だったり先生の指示に素直に従っていたり、親と過ごす姿とは違う頼もしい姿が嬉しかったです。
今回は慣れない体験だったので最初は肩に力が入って全員に全力で向き合っていたのですが、先生方の力の抜けた振る舞いを見ているとこういうのもアリなんだなぁと。ベテランの先生の余裕はさすが貫禄でした。トイレや食事や着替えなど、気が付いたら自分で出来ることが増えてきたのも先生方のおかげだなぁとつくづく。
そしてクラスメイトの子たちと接してみてまず感じたのが、個性のバラつき(性格や月齢差)です。息子は5月生まれで割と成長も早いほうだと思いますが、秋冬生まれの子たちは話し方や体格差もまだまだ幼いように思いました。この年齢の数か月って改めて大きいんですね。これだけバラつきのある子供たちを束ねることの大変さが身に沁みました。
今朝も息子を連れて登園すると『オオモリせんせー!』と遠くから駆け寄ってくる子たちが数名いました。今日はもう先生じゃないんだよ、また一緒に遊ぼうね!と。来年の今頃はみんなどんなふうに成長しているかな?と想像しつつ、あと一年を楽しみに見守ってみようと思います。
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