外国人風??

職業柄メンズレディース問わずでファッション雑誌に目を通しているのですが、特にヘアページで気になる【外国人風】というワード。ずーっとずーっと違和感があるのですが。





日本は海に囲まれ他所の国とは隣接していませんので、外国といえば必然的に海外になります。なので外国を示すときに海外と呼んだりもしますよね。外国≒海外、もしくは外国=海外という意味の場合も多いです。





そこでタイトルでもある【外国人風】という不思議ワードですが、本来ならば不特定多数の人種を指す言葉なのですが、特にヘアページなどで【外国人風】と呼ぶ場合、ある特定の人種を指す場合がほとんどです。日本人からしたら海外≒外国なのでアジアンもアフリカンもネイティブアメリカンもスカンジナビアンも全部外国人なはずなのに【外国人風】と謳った場合は『ブロンドヘア』、たまに『ナチュラルなクセ毛風』『カラードアイ』にほぼ限定されるといっても過言ではありません。黒髪のヨーロピアンのような色を指して外国人風とは表現しませんしアフリカンのようなチリチリとした髪を外国人風と読んでいるのも見たことありません。






その昔、ギャル全盛期の渋谷では『ガイジンになりたい』というギャル達で溢れていました。この頃の彼女たちの言う『ガイジン』というのは、『黒ければ黒いほど上みたいな肌』『細めガンメッシュ+ムラシャン』というものでした。当時の彼女たちは金パツに黒い肌が『ガイジン』のアイコンだったようです。それから数十年経ち、今では黒い肌のギャルはほとんど消えましたがブロンドヘアが残りました。ただそのブロンドも赤みを消したアッシュやインナーカラーやグラデーションカラーなどに進化し、インスタなどで見ても外国の人たちのヘアと日本人のヘアにそれほど隔たりが無くなったように思えます。





見た目はだいぶ変化しましたが、その根底には海外の人たちへの憧れというものが存在することに変わりはありません。確かにスタイルはいいし頭の形もキレイだし顔のホリは深いし、ヘアもファッションもああいう風になりたいなと思う方も多いと思いますが、昔に比べてだいぶ日本人もイケてると思うんですけどね。インスタの普及によって『外国人風』の日本人の女の子になりたい女の子たちの方が多いのかな?なんて思ったりします。日本発のかっこいい髪形、もっと追及していきたいと思います!

【10101】 ~神楽坂のマンション型ヘアサロン~

神楽坂の路地裏マンションの一室に構えるヘアサロン【10101】代表の大森です。約30年間、表参道・青山・原宿エリアでキャリアを重ねてきました。自身のエイジングとともにお客様との関係も変化してきたと思います。皆さまに寄り添いながらも一歩先を歩きお客様がキラキラと輝ける毎日を過ごしていただけるきっかけを作ります。ここでは日々の出来事やビューティーについて、主に頭の中のアウトプットとして綴っていきます。

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